誕生110年、亀の子束子がアツい! 佐伯桃子
局アナnet
柔らかいサイザル麻でできている身体用たわしを使う佐伯アナ。気持ちいい!
東京の下町・谷中に世界初という亀の子束子(たわし)の専門店・亀の子束子谷中店があります。専門店というからには、どんなたわしがあるのかしら、と白を基調としたオシャレな店を早速訪ねてみました。
すると、おなじみの焦げ茶色のたわしはもちろん、バレンタインシーズンによく売れるハート形、爪の間を洗うのに便利なてのひらサイズなど用途や使用感にこだわった約100点のたわしが並んでいました。
中でも人気は身体を洗うたわし。北海道の炭鉱で働く人たちが身体についたすすをたわしで洗っていたと聞いた前社長が、より肌に優しいサイザル麻の繊維で作ったのが始まり。寒さが増すこの季節、ふくらはぎや首筋をなでて血行促進に愛用する女性が多いそう。実際に使ってみると心地よい硬さと刺激ですっきりした気分です。
ところで、「亀の子束子」は同店を経営する亀の子束子西尾商店の登録商標です。1907年に初代・西尾正左衛門社長が発明しました。ヤシの皮などの繊維で手作りされ、腐りにくく丈夫。繊維が含む油も汚れを落としやすくするといいます。
谷中の専門店には、外国人観光客も訪れ、購入していきます。110年の歴史が証明する底力、今や世界レベルです。
<プロフィル>
さえき・ももこ 元NHKキャスター・リポーター(水戸・全国)。現在はナレーター・MC。
◇
局アナnetは日本最大級の局アナ経験者ネットワーク。運営するLocal Topics Japan(http://lt-j.com/)では全国の地方の観光情報を日本語、英語と動画で紹介しています。コラム関連動画もごらんになれます。
関連記事