【風(10完)超氷河期の就活】働く意義を伝えているのか (2/2ページ)

2010.12.22 17:33

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 今回の風では、「草食系」とされる現代学生気質や「新卒一括採用」の弊害、企業側の情報開示不足を指摘する声などを紹介した。景気が回復すれば雇用情勢が改善し、「超氷河期の就活」なんて昔話にしかならないのかもしれない。でも、こうしたテーマが消え去るわけではないだろう。まして、「どうして働くのか」という問題は、就職してから後も、常について回る事柄だ。

 最後に、奈良県でパン店を営む男性(34)のメールを紹介する。

 《学校や親、国や社会は、学生に働くことのつらさや、その中にある達成感や満足感を伝えられずにいるのではないでしょうか。もうそろそろ、社会全体で、本当の労働を教えることが必要なのではないでしょうか》

 年内の「風」は今回で終了します。本年もたくさんのご意見をいただき、ありがとうございました。少々早いですが、皆さま、よいお年をお迎えください。(真)

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