二人をつなぐ愛のレール「婚活トレイン」 アラサー女性記者が秘訣探る (2/4ページ)

2012.5.16 17:00

【PM6:55カップル成立】帰りの電車の車内。めでたく両思いになった2人、会話も弾む

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 個性も見え隠れ

 午前11時、鳥羽駅に到着。歩道橋を渡ればそこはミキモト真珠島だ。

 おなかがすいたのでまずは昼食。アコヤ貝の貝柱などおいしい魚介に舌鼓。おなかが満たされると、口もなめらかになったようで、おしゃべりに花が咲く。

 食後は「連想ゲーム」。向かい合わせに座り、「赤い果物といえば?」「イチゴ!」など思いつくまま答える。1分間ごとに相手を交代し全員とあたる。記者も参加させてもらった。

 まずは「よろしくお願いします」と握手。ぎゅうと握りしめる人もいれば、目を見ながら両手を差し出す人も。なんとなく個性が見える。

 「花見といえば?」と聞かれ私はすかさず「ビール!」。すると向かいの男性が、「えっ、女子ならだんごでしょ」とばっさり。会話は続かず。同じ答えをした隣の女性は「お酒、お好きなんですか」と返され、話が弾んでいた。1分でも相性はわかる。

 その後も、海女さんの実演を見たり、パールを使ったストラップ作り、クイズラリーなど、楽しみながら相性を探る催しが続く。3回目の参加となる“常連客”の男性は、「値段もお手頃だし、旅行気分で楽しい」。なるほど…。

 吉野町長が発案

 婚活トレイン、正式名称は「きんてつ Happy Train」という。きっかけは奈良県吉野町の北岡篤町長のひらめきだった。

 吉野町は、高齢化、人口減少といった課題を抱えていた。町内に残った若者も独身者が多い。にぎわいを取り戻すには観光施策か。思案していた北岡町長は、山積する課題が1本の線でつながることに気が付いた。「町外から若い人が来て、観光しながら仲良くなってもらえるような出会いのイベントはどうだろう」

 地元を走る近鉄に協力を求めたところ、「やりましょう」。ちょうど近鉄も乗客数を増やすため、沿線ツアーを次々と企画しており、新しい素材を探していた。こうして21年12月、婚活トレインが初運行した。今回で通算8回目だ。