これが「次」を決める重要なステップだ。仕事内容については、専門書に目を通して勉強したり、その職種に就いている人にヒアリングする方法もあるし、SNSで情報収集するのも一法。本気になれそうな仕事だと確信できれば、覚悟を持って飛び込んでみよう。
「ただ、その場合もいきなり転職するより、まずは『社内異動』を狙うほうが実現可能性が高い。自社で異動願いを出して、勉強を続けつつ数年間経験を積めば、『専門を極めた人』にも近づけます。それから転職活動をしたほうが彼らに勝てる可能性が高いでしょう」
■実は「セールステクニックを持ち合わせた若手営業職」は引く手あまた
しかし、曽和氏は「安易に営業の仕事を飛び出す前に、営業のよさも再考してほしい」と訴える。
「どの企業も、『若くて行動力があり、セールステクニックがある若手営業経験者』を欲しがっています。しかし、転職市場に該当する人材が少なく、需要に供給が追い付いていない状況なんです」
この場合の「セールステクニック」とは、例えばクライアントの予算を見極める、誰が決裁権を持っているか判断する、クライアントの心を動かすために相手の視界に立ってクライアントメリットを考える…などといった、いわゆる営業手法の根幹部分を指す。
「若手営業の企画力は、年々レベルアップしています。ロジカルシンキングの必要性が広く認知され、MECEの考え方は今や学生でも知っているほど。しかしその一方で、昔ながらのセールステクニックは『泥臭い』などと軽んじられる傾向がある。実際、営業を辞めたいという若手の多くは、『ただ売り込むだけの仕事がいやだ』などと言います。