シャンプーなどヘアケア商品の有料お試し品が増えている=東京都豊島区のトモズ東池袋店【拡大】
カネボウ化粧品(中央区)も一部ブランドでミニサイズを展開。同社子会社が販売するコラーゲンケアが特徴の「リサージ」では、メーク落としや洗顔料、化粧液1週間分のトライアルセットを18種類用意(1365~2940円)。担当者は「全部そろえると1万円以上かかる。試供品で1、2回使っても肌に合うか分からない。気軽に購入できる値段で、じっくり試してもらいたい」と話している。(油原聡子)
買い物の満足は自分次第
第一生命経済研究所主任研究員、宮木由貴子さんの話「みんなが持っている商品を持つということがステータスという時代ではなくなった。商品も個人の志向に合うように細分化され、実用性やコストパフォーマンスなど買い物に満足できるかどうかは自分次第。また、『買わなければよかった』という気持ちは、単に買わなかったときよりショックが大きい。いらないものを家においておくのは嫌だという人もおり、高額な商品であればあるほどお試しのニーズがある。お試しサービスは定着していくのではないか」