「就活=婚約」の実態 将来のパートナーを数ヶ月で選ぶ難しさ (1/3ページ)

2013.1.3 08:00

 「就活=婚活」。

 就職活動を始めたばかりの就活生に、就職活動を分かりやすく理解してもらうために、よく使われる例え話です。実際、就職すれば、1日の3分の1以上を会社で過ごし、その会社と40年以上お付き合いしていく可能性があるわけですから、あながち、間違いではない例え話だと思います。

 では、仮にそうだとしたとき、その相手である会社を、最近の就活生はどの様に選んでいるのでしょうか。

 近年の就職活動は、まずリクナビやマイナビといわれる、企業の情報が掲載されている就活サイトに登録することから始めます。そこには、数千社にも及ぶ企業の採用情報が掲載されています。新卒採用を実施する企業のほとんどは、このサイトに登録されていると言っても過言ではありません。就活生は、その中から、興味の持てる会社を見つけ、意思表示します。そうすると、企業から説明会や、筆記試験など選考の案内が順に届くわけです。

 就活サイトを利用しての就職活動を経験されていない世代の方々からすると、「なんて就職活動がしやすい時代なんだ、自分に合う会社を見つけやすいじゃないか」と言った声が聞こえてきそうですが、実は、この選択肢が広がったことが、逆に、今の就活生には悪影響を及ぼしているのです。

あまりにも多い選択肢の中から何を基準に就職先を決めればいいのか分からない

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