エス・バイ・エルでは部署の垣根を越えた女性チームが商品開発も進め、営業以外での戦力化に力を入れている(エス・バイ・エル提供)【拡大】
女性採用数の増加と並行し、勤務制度の見直しも進んできた。狙いはリピーター客の存在が重要なリフォーム営業において、結婚や出産による退職者を減らすこと。お得意先を逃さないためには、長く働き続けられる職場環境の確立が欠かせないからだ。
積水ハウスでは、子供が病気になった際の看護休業や、育児のために就業時間を短縮するなどの制度に加え、個々の家庭事情に応じた対応も強化。休日を一定の範囲内で変更できるようにするなど、おのおのの都合に合わせた出勤が可能な勤務体系を整えている。
時短はやる気向上でカバー
勤務について柔軟な対応を進めても、成績への時短の影響はゼロに等しいという。積水ハウスの経営企画部・女性活躍推進グループでリーダーを務める伊藤みどりさんは「意欲や自立心が高まることで、営業目標を上回る女性営業マンも多い」と話す。
エス・バイ・エルも育児休暇の最初の3日間を有給休暇にするなどの制度を導入。ダイワハウス・リニューも女性営業マンを対象に週休3日制や就業時間の短縮を検討している。
こうした勤務制度の充実は、人材の誘引策としても効果を発揮する。少子高齢化で採用難の長期化も見込まれる中、働き方の提案も含めた女性営業マンの争奪戦はさらに激しさを増しそうだ。(田村慶子)