大学生の就職活動が本格化している。企業の求人倍率は回復傾向だが、大企業志向の強い学生と、人材を求める中堅・中小企業のミスマッチは解消されておらず、就活環境は依然、厳しい。何十社も落ち続けた結果、就職をあきらめてフリーターになる学生もおり、国と企業は「就職をあきらめさせない仕組みづくり」に力を入れている。(三宅陽子)
30社に落ち続け
「いつも、面接でつまずく。どうにかしたいけど、どうすればいいか…」
1月中旬、東京・新宿の東京新卒応援ハローワークを訪れた大学4年の女子学生(23)はため息をつく。アパレル業界を中心に30社近くの面接を受けたが内定はゼロ。昨年12月からは後輩たちの就活も始まり、焦りは募るばかりだ。
東京新卒応援ハローワークは、卒業間近や卒業後3年以内の求職者に、求人情報の提供のみならず、面接の指導、心のケアまで行う国の機関。手厚い支援の背景には、就活戦線を離脱した学生があきらめてしまうことへの危機感がある。文部科学省によると、昨春、大学を卒業した者のうち「非正規雇用」と「進学も就職もしなかった者」は計約12万8千人と全体の22・9%を占めた。