「面接に落ち続けると、人間性を否定されたように感じてしまう学生も少なくない。ほぼマンツーマンで適性などを探っていくことで、一人でも多くの就職につなげたい」と同ハローワークの川野辺哲夫室長(52)は話す。
厚生労働省によると、今春卒業予定の大学生の就職内定率(昨年12月1日現在)は75・0%と2年連続で上昇。しかし、いまだ約10万6千人が内定を得られていないと推計される。
民間サイトも応援
内定につながらない要因の一つが、「狭き門」とされる大企業に若者の関心が集中する傾向だ。リクルートワークス研究所(千代田区)の調査によれば、今春卒業予定の大学生に対する大企業(従業員1千人以上)の求人倍率は0・73倍。だが、1千人未満の中堅・中小は1・79倍、300人未満は3・27倍と完全に“売り手市場”だ。
しかし、中小企業の多くは学生に知られていないうえ、「中小企業は良くない、と思い込んだ親が子供の就職を認めないケースもある」(厚労省)という。
こうした現状を打破しようと就活支援サービスを提供する「リクルートキャリア」(千代田区)は一昨年10月、新卒・既卒者と中堅・中小企業の“出会いの場”となる就職サイト「リクナビダイレクト」を開設。