実は、この書籍は今から40年以上前の1969年に刊行したものなのですが、この話は今にも通じて言えることだと思います。
おそらく、Aくんが大手企業ではなくベンチャー企業を志望するようになったのは、大手企業をOB訪問した際に接した社会人が三島由紀夫の言う「辛い」状況においこまれていると感じたからでしょうし、Bくんが独自のモノサシで仕事を選びたいと思ったのも、周りにいる大人が自分の持っている能力を最大限発揮できているとは決していえないと感じたからでしょう。
今の時代、大手電機メーカーさえ経営危機に陥り、大手企業であっても、危機意識を持たなければいけないことは確かです。
ベンチャー企業においては、危機意識を持つだけでなく、1人1人が戦力とならなければ生き残っていけません。戦力外の社員を抱えておくような余裕はベンチャー会社にはないからです。