フランチャイズであるが、一般に想像する「あれしろ、これするな」というフランチャイズではない。各都市での独立した法人の経営は、その土地の起業家である設立者に任されている。
「フランチャイズをとっているのは、HUBカルチャーを守り育て拡散するためであり、フランチャイズによって収益を拡大するためではありません」と槌屋さん。
「HUBはどうせ輸入モノじゃないの?」と思われがちだ。特にフランチャイズという形態は、イノベーションを外圧に頼る文化と揶揄されやすい。しかし、HUBはいわばプラットホームである。iPhoneというハードはグローバルに普及する共通基盤だが、そこで展開されるアプリやコンテンツはローカル化される。それと似ている。
槌屋さんの話を続ける。
「立ち上げるための承認を1年半かけてウィーンにあるHUBグローバルから得ました。私自身のクオリティ、私とチーム組成の状況、私たちの持つネットワークの確かさ、メンターや私たちをサポートしてくれる人達との関係の深さ。これらが何度も問われました。それも中央のHUB グローバルがとやかく言う、という形ではなく、仲間であるオーストラリアなど他の都市のファウンダー達が、適宜色々と相談にのってくれ、そのおかげで東京にHUBが誕生したのです」
「人間関係の確かさや深さが問われた」という点に注目して欲しい。ぼくが、いいなあと思うのはここだ。