「家におります」との返事を聞き、花戸医師は介護保険のヘルパーが緊急に来られるかを検討。看護師がその場でケアマネジャーに電話した。「発熱で1人なので、明日、ヘルパーさんに入ってほしいんですわ」。数分後、ケアマネジャーから折り返し、いつものヘルパーが入ることと、そよさんの近隣宅に電話し、様子を見てくれるよう頼んだことが伝えられた。結局、花戸医師が帰った後、そよさん宅には薬剤師が薬を配達。翌朝、ご近所さんが様子見に訪れ、午前中は訪問介護が入り、午後はケアマネジャーが訪問。そよさんはほどなく平熱に戻った。
介護保険のサービス計画は月単位。急な変更も可能だが、関係者の事後確認が必要で、臨機応変に行かないのが一般的だ。だが、花戸医師は事前に関係者間で調整をしていた。高齢のそよさんが調子を崩すことが増えたためだ。ケアマネジャーも事前に近隣宅を訪れて緊急時の助けを打診、電話番号も控えていた。専門職らの事前準備と地域への働きかけが、独居のそよさんを支えている。