一手間で美しく「習ってみると意外に簡単」
いつもの筑前煮をお正月らしく見せるには、彩りの良いニンジンを梅の花のようにあしらうといい。輪切りしたニンジンを花形に抜き、花びらと花びらの間に深さ5ミリほど切り込みを入れる。花びらの中央から切り込みに向かって斜めにそぎ落とすと、きれいな花びらが完成する。
ゆでてあくを抜き、7、8ミリの厚さに切ったこんにゃくは、中心に1センチほどの切れ目を入れ、片方からくぐらせると「手綱(たづな)こんにゃく」に。「縁を結ぶ」から正月に喜ばれる。
穴が開いていることから「先が見通せる」と縁起物のレンコンは、穴の間をV字に切り落とし、花形に切ると美しい花レンコンになる。
季節の野菜ではないが、一年中入手できるキュウリも門松風に切ってイクラで飾ると立派な正月料理だ。緑が目に美しく、新春のさわやかさを演出する。
同協会広報の下渚(しもなぎさ)さんは「難しそうに見えても、習ってみると意外に簡単。包丁の使い方に慣れていない人も練習すればできるようになります」。