景気回復を受け、雇用環境も改善しつつある。厚生労働省が発表した11月の有効求人倍率(季節調整値)は前月比0.02ポイント上昇の1.00倍となり、2カ月連続で改善した。有効求人倍率の1倍は、求人件数が求職者数に届いたことを意味する。公共工事が多かった建設業や自動車を中心に業績が回復している製造業などで求人が増加した。
総務省が発表した労働力調査(季節調整値)によると、全国の11月の完全失業率は4.0%。求人の増加を受け、労働市場に参入する人が増えているため前月比で率は横ばいだったが、完全失業者は5万人減の261万人だった。
ただ、有効求人倍率は地域差が大きい。自動車など輸出産業が集積し円安の効果を受けている東海が1.22倍、復興需要がある東北も1.08倍と全国平均を上回るのに対し、九州(0.80倍)や北海道(0.83倍)などは低迷している。