風邪やインフルエンザの予防には、せっけんを使った十分な手洗いが大切だ【拡大】
■泡立て・すすぎに1分
平成8年に堺市で起きた腸管出血性大腸菌「O(オー)157」による集団食中毒事件をきっかけに、日本でも殺菌剤入りの薬用せっけんが家庭でも使われるようになったといわれる。
せっけんを使った十分な手洗いは食中毒やインフルエンザなどの感染症予防に役立つ。ただ、花王の調査では、公共トイレなどでせっけんが設置されていても使う人は少なく、2、3秒の水洗いだけで済ます人がほとんどだった。せっけんを使う場合も泡立て・すすぎ合わせて10秒前後だった。
理想的な手洗いは、せっけんの泡立てと十分なすすぎを約1分かけて行う。特に調理の前は指先や爪の間、指の間も念入りに洗うことが大切だ。