インフルエンザや感染性胃腸炎などの予防で最も大切なのは手洗いです。そこで、外出中にどのくらい手が汚れるのか、また、付着した細菌を手洗いでどの程度減らせるか検証してみました。
(1)出勤前に十分に手を洗い、左の手のひらを普通寒天平板培地(寒天培地)に圧着させました。
(2)途中、電車のつり革、手すり、ドアノブなど不特定多数の人が触れる場所に触り、出勤後に測定。
(3)ハンドソープで40秒間手をしっかり洗い、30秒間流水で泡を流し、ペーパータオルで拭いた後に測定。
これらの培地を48時間培養し、一般細菌数を計数しました。
細菌数は出勤前の23(CFU=菌量の単位)から出勤後は186(CFU)と増加、通勤途中に細菌が手に付着していることが分かります。手洗いによって139(CFU)まで減少しましたが、完全に除去されるわけではありません。