アマゾンのキンドルのほか、子供向けのタブレット端末も種類が増えてきた。価格は1万円台が中心だ=東京都港区のトイザらス・ベビーザらスお台場店(戸谷真美撮影)【拡大】
子供と情報メディアの関係について詳しい相模女子大学芸学部の七(なな)海(み)陽(よう)専任講師は「電子書籍によって読書に接する機会が増え、SNSなどで見知らぬ人とも読書体験を共有していくこと自体は良いこと」としたうえで、保護者には暗証番号の秘匿、端末使用時間の制限、アプリや書籍の選別など子供が情報機器に接するための管理が必要と指摘。「読書のためであってもインターネットにつながるリスクは大きい。企業には子供と保護者の双方にリスクを含めた情報を十分に伝える責任がある。保護者の意識を高め、子供たちを守るために社会全体で取り組むことが必要だ」と話している。
スマホの所有率は上昇
スマートフォンは子供たちにも、急速に普及しつつある。ベネッセ教育情報サイトが昨年8月、小学生~高校生の保護者を対象に行った調査(2210人回答)によると、スマホを持っているのは小学生で7.1%、中学生で34%。前年の同サイトの調査では、小学生で4.4%、中学生で16%と、所有率は倍近くに増えた。
一方、KADOKAWA/アスキー・メディアワークスの女子小学生への調査(629人回答)では、「電子書籍・雑誌を読んだことがある」としたのは全体の25.8%。ただ、読んだことがない女児の36.1%、高学年(4~6年)では42%が「今後読んでみたい」と答えた。