法改正も浸透半ば
昨年12月施行の改正道路交通法では、自転車が左側走行をせず、違反した場合の罰金などの規定が盛り込まれた。だが同委員会のアンケートでは法改正を理解している人の割合は38・8%。「これまで右側走行の経験がある」との回答は67・5%(20代は76・4%)に上り、浸透しているとはいえないのが実情だ。
遠藤さんは「“逆走”した理由を聞くと、道路の右側に面した店に行くためなどの答えもあり、運転する意識が“歩行者感覚”になっていないかと危惧(きぐ)する」と指摘する。
今後、運転者の意識改革が一層求められるとともに、交通法規の認知度向上などが、安全性を高める上で欠かせないといえる。