三井住友銀行の労働組合が今春闘で社員の賃金水準を底上げするベースアップ(ベア)を要求する執行部案を固めたことが24日分かった。上げ幅は0.5%が軸とみられる。ベアの要求は1997年以来17年ぶり。三菱東京UFJ銀行とみずほ銀行の労組もベアを要求する見通し。業績上振れや安倍晋三政権の賃上げ要請を背景に大手銀がベアを決めれば、金融界の賃上げ機運の広がりに拍車をかけそうだ。
国部毅三井住友銀頭取は「業績も好調に推移しており、何らかの形で総報酬を引き上げる方向で検討したい」と賃上げを容認する姿勢を示している。大手銀でベアが実現すれば19年ぶりとなる。各行とも来月に要求案を提出し、4月に妥結する見通しだ。
大手銀は景気回復に伴う株高や取引先企業の業績回復で好業績となり、三井住友フィナンシャルグループの13年4~12月期最終利益は過去最高だった。不良債権処理が進み、法人税の納付も再開し、大手銀はベアを射程にとらえる段階に入っている。