≪サポートはどうして終わってしまうの?≫
マイクロソフトは最低でも発売後10年のサポートを保証しているが、XPは既に12年余り。現状でXPのウイルス感染率はウィンドウズ8の21倍に達するという。日本マイクロソフト・ウィンドウズコマーシャルグループの西野道子シニアマネージャーは「発売から時間がたち、攻撃の手口も高度化、組織化している。10年前の携帯電話を使い続けるのが難しいように、新たな脅威に対応するために最新のセキュリティー構造を持つOSに更新していただく方が安全」と説明している。
≪最新のOSに入れ替えれば使えるの?≫
現実的には、XP搭載パソコンの性能で最新のOSを使うのは、処理速度やメモリー容量などの点で厳しい。パソコンメーカーや家電量販店などは、消費税増税前の駆け込み需要も見据え、値引きや下取りキャンペーンを展開して買い替えを促している。
東京都千代田区のヨドバシカメラマルチメディアAkibaの売り場担当者は「最近はタブレット端末に人気が集中していたが、XPのサポート終了を前に例年よりノートパソコンの売り上げが伸びている。タブレットにもなるハイブリッド型などさまざまなタイプがあるので、買い替える場合は用途などを相談してほしい」と話している。