【江藤詩文の世界鉄道旅】バングラデシュ鉄道(3)「撮影したいなら線路からどうぞ」…ローアングルから見上げる車体の迫力 (1/2ページ)

2014.3.21 18:00

年季の入った車体の長距離列車。車内はすし詰めでドアはない

年季の入った車体の長距離列車。車内はすし詰めでドアはない【拡大】

  • 制服姿の運転士たち。ヘナという植物由来の染料でヒゲや髪ををオレンジ色に染めている人が多い
  • 乗車したのは“デモ・トレイン”と呼ばれる近郊列車。比較的新しい車両は、中国から輸入されたものだ
  • 列車を待つ人々。プラットフォームだけでなく、線路に降りて列車を待っている人も
  • 線路沿いに続くスラム。列車すれすれのきわどい場所で、人々がくらしを営んでいる

 駅舎や鉄道を撮影するときは、いつも少し気を遣う。旅先によっては、撮影を禁止されているからだ。できるだけトラブルは避けたい。あらかじめ案内所などに立ち寄り、写真を撮りたいと伝えることもある。

 プラットフォームでカメラを取り出すと、制服を着用した男性3人組がそれを指差しながら近づいてきた。バングラデシュの首都ダッカでも、ダッカ・コムラプール駅(ダッカ中央駅)案内所に足を運んでいる。なんだろうと身構えると、彼らは機関車の運転士だと笑顔で自己紹介した。自分たちの写真を撮影してほしいと言うのだ。

 「列車の写真を撮りたいなら、ほら、線路に降りれば見晴らしがいいですよ」。そう勧められ、ホームから線路に降りる。両手いっぱいに荷物を抱え頭の上にまでものをのせた物売りや、大きなボストンバッグを提げカラフルなスカーフをひるがえしながら急ぎ足で歩く乗降客。子どもを抱えた家族連れなどが、ひっきりなしに線路を横切って行く。線路から車両を撮影したことなど、これまでない。それは新鮮な眺めだった。

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