原発事故 風評被害回復に明暗 厳しいキノコ・水産物 (3/3ページ)

2014.4.6 07:02

 汚染水問題が話題となる水産物も厳しい状況が続いているという。同課は「まだ不安に思う消費者がいるのも理解できる。ただ、市場に出ている食品はしっかり検査し、データは全て公開している。どの生産者も安全とおいしさに自信を持って市場に出していることを多くの消費者に知ってもらえれば」と話している。

 「検査知らない」は増加

 消費者庁は東京電力福島第1原発事故の風評被害を探るため、昨年2、8月、今年2月の3回、消費者の意識調査を実施した。

 それによると、福島県産品の購入をためらう人は19%から15%、基準値内でも放射性物質の含有量が低いものを希望する人は51%から43%にそれぞれ減少。しかし、放射性物質の検査が行われていることを知らない人は22%から27%に増加した。同庁は「まだ消費者の理解が十分でない」として、消費者理解増進のため、リスクコミュニケーションの開催など継続的な情報発信に取り組んでいく。

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