【日本列島まるかじり】
《うず潮でタイが骨折する!?》
タイが食べたい-。春に一番の旬を迎えるマダイ。体がピンクに輝くことから、この時期のマダイは桜鯛と呼ばれる。タイは潮にもまれればもまれるほどうまい。うず潮で有名な鳴門海峡の桜鯛は、あまりの激流で骨折するものもいるとか。至極の桜鯛を求めて、兵庫県は南淡路へと飛んだ。
兵庫県と徳島県の間に位置する淡路島。今回訪れる南端の南あわじ市へは、神戸・三ノ宮から高速バスで約1時間強。たったそれだけの距離なのに、神戸と淡路島をつなぐ明石海峡大橋を渡った瞬間に一気にリゾート気分になってしまうから不思議だ。
人形浄瑠璃、絶景露天風呂
鳴門海峡を望む福良(ふくら)港に到着。目の前に広がる鳴門海峡に「ここにタイが…!」と心が躍るが、もちろん、タイを食べに来ただけではない。福良港にある「淡路人形座」では、文楽の元ともなった「淡路人形浄瑠璃」を気軽に鑑賞できる。