ベビーシッター、迷う親たち(上) 大手でも「顔を知らない人が…」  (3/3ページ)

2014.4.5 18:03

 「一時は仕事を辞めるしかないと追い詰められました。資格も子育て経験もない人でしたが、本当のおばあちゃんのようでした」。シッターを探す手段として何が適切か、一概には言えないようだ。

 シッターが利用される背景には公的な夜間保育の不足がある。認可保育所の延長夜間保育は保育所によって異なり、早ければ午後7時半まで。ファミサポ会員数(平成24年度末)は預けたい会員約44万人に対し、預かる会員が約12万人と、預けたい人の方が多い。

 全国保育サービス協会加盟の事業者を通じてシッターを依頼する場合、研修制度や万が一の保険契約が整っているなど安心感はあるが、頻繁に利用すると料金が高額になる。ファミサポは1時間700~800円程度の自治体が多いのに対し、協会加盟事業者だと業者によるが、同1500円程度の所が多い。夜間はたいてい割り増しとなる。

 万全といえる預け先はなく、親は不測の事態も想定して手を尽くす。どこなら安全か、百パーセントの確信は持てないのが現実だ。

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。