ブラジル料理店「サウダーデ」の人気料理。(右手前から時計回りに)シュラスコの盛り合わせ、フェイジョアーダ、ムケッカ、パルミット。右奥は、モチモチした食感で日本でもおなじみのチーズパン、ポン・デ・ケージョ【拡大】
■「フェイジョアーダ」一番人気
開幕まで1カ月を切ったサッカーワールドカップ(W杯)。熱い注目を集める開催国、ブラジルの食の魅力を2週にわたって探る。まずは「フード」から-。(榊聡美)
楽しいからおいしい
「広大な国土を持つブラジルは食文化もさまざまです。総じて調理法や味付けはいたってシンプル。その分、『勢い』があるのが特長です」
日本サッカー協会が入るビル(通称・JFAハウス)にほど近い東京・湯島にあるブラジル料理店「サウダーデ」の店主、吉田貞仁さんはこう説明する。
串刺しの塊肉を豪快に焼いた「シュラスコ」を見れば一目瞭然。「マナーも寛容で、食事は『楽しいからおいしい』という考え方なんです」と吉田さん。
同店の一番人気の「フェイジョアーダ」は、ブラジル人のソウルフードといわれる。牛・豚肉のさまざまな部位やソーセージなどを黒豆と一緒にじっくり煮込む。耳や足など「残り肉」を使う奴隷の料理を起源とする説もある。
水・土曜日の昼食に食べる習慣があるのは、「ブラジル人に聞いても理由はよく分からないのですが、いわゆる『半ドン』で、仕事が早く終わり、おなかいっぱい食べても大丈夫だから、というのが有力です」。