「仏壇」に小型化、簡素化の流れ 新しい形「手元供養」広がる (1/3ページ)

2014.6.1 08:21

東京・銀座にある八木研のギャラリー。新しいタイプの「現代仏壇」が並ぶ

東京・銀座にある八木研のギャラリー。新しいタイプの「現代仏壇」が並ぶ【拡大】

 新たな供養の形である「手元供養」が認知度を高めているように、「仏壇」も小型化、簡素化の流れがある。

 「手元供養」と「仏壇」の境界線を決めることは難しいが、手元供養を「故人を身近な場で供養する新しい弔いのスタイル」、仏壇を「江戸時代以降の多くの家庭に伝統的にあり、故人だけでなく、本尊や先祖代々までを含め、供養もできるもの」として考えてみる。

 仏壇の小型化、簡素化の流れは統計上からも明らかだ。経済産業省の商業統計によると、宗教用具(仏壇、仏具、神具、線香など)の国内販売額は、統計がまとまっている平成19年には2628億円。単価下落や売れ行き減が重なり、6年の統計に比べて4分の3の規模になっている。

 そんな状況下にあって、消費者からも仏具業界からも注目されているのが、「八木研(Yagiken)」(大阪市東成区)が1980年代に打ち出した「現代仏壇」(発表当初は「自由仏壇」)という新しいコンセプトだ。

新宗教でも仏壇の小型化は確かな流れ

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