東京・銀座にある八木研のギャラリー。新しいタイプの「現代仏壇」が並ぶ【拡大】
「現代仏壇」の登場
東京・銀座の中央通りに店を構える八木研のギャラリー。洗練された家具、サイドボードを思わせる展示品が並んでいる。同社が開発した仏壇。彫刻や金箔(きんぱく)で飾られた重厚な伝統的仏壇とは明らかに異なるタイプの商品だ。
同社広報では「現代の住宅環境の中にモダンなインテリアとして溶け込み、供養ができるようなデザインを提案しています。コンセプトを打ち出したのは30年前ですが、10年ほど前から認知度が上がってきました」と、さらなる広がりを期待する。
仏教信仰者にも
仏壇を丁寧に扱ってきた宗派・教団の例として、戦後に急成長してきた新宗教を挙げることができる。例えば、「友人のアパートに遊びにいったが、仏壇が置いてあり、丁寧な供養をしていたので新宗教を信仰していることが分かった」というのは、よく聞く話だ。
そんな新宗教でも仏壇の小型化は確かな流れになっている。愛知県にある創価学会専門の仏壇店では「もともと小さな仏壇が多かったが、ここ数年、さらに小型化、簡素化している。住宅事情に加え、凝った彫刻を作れる職人さんが少なくなっていることも理由になっている」という。