食品を通じ、研究の成果を社会にアピールする大学は増えている。
新宿高島屋(渋谷区)で5月28日から6月3日まで開かれた「大学は美味(おい)しい!!」フェア。7回目となった今回、過去最多の38大学が参加した。会場は多くの客でにぎわい、100食限定の定食が午後には連日売り切れとなるなど注目が集まった。
出展大学が農学部など、いわゆる「食」に直接関わる学部だけではないのも最近の特徴だという。立教大学は、観光学部が長野県の地域応援プロジェクトの一環として開発したジェラートを販売した。
フェアを主催したNPO法人「プロジェクト88」の高橋菜里理事長(23)は「せっかく研究しても、なかなか一般の人にアピールできる場がない大学も多い。大学に埋もれている研究成果を一般の人に伝える機会となれば」と話している。