■日本人の5人に1人が“糖尿病+予備群”
新年度が始まって早くも3カ月。健康診断で生活習慣の見直しを指摘された人もいるのではないだろうか。がん、脳卒中、心臓病は日本人の三大死因といわれているが、知らぬ間に進行する糖尿病も同等に恐ろしい病気だ。しかし、近年はその予防法に関する情報も多数提供されている。生活習慣病に関する正しい知識は、現代人にとっての“必修科目”といえそうだ。
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中高年になると増える病気“成人病”が、生活習慣に着目した「生活習慣病」に名称変更したのは1996年のこと。病気になってから治療するよりも、病気を引き起こさないように予防することが大切だ、という考え方への変化を象徴する出来事といえる。当時の厚生省は、生活習慣病について「食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣が、その発症・進行に関与する症候群」と定義づけた。
◆進行すると合併症引き起こす
具体的には以下の通りだ。
・食習慣=インスリン非依存糖尿病、肥満、高脂血症(家族性のものを除く)、高尿酸血症、循環器病(先天性のものを除く)、大腸がん(家族性のものを除く)、歯周病など。
・運動習慣=インスリン非依存糖尿病、肥満、高脂血症(家族性のものを除く)、高血圧症など。
・喫煙=肺扁平(へんぺい)上皮がん、循環器病(先天性のものを除く)、慢性気管支炎、肺気腫、歯周病など。
・飲酒=アルコール性肝疾患など。
(出典・「生活習慣に着目した疾病対策の基本的方向性について」1996年12月、厚生省)
では、これらをどう予防すればいいのか。日本生活習慣病予防協会は「一無・二少・三多」という表現で無煙=禁煙、少食・少酒、「体を多く動かす」多動・多休・「多くの人、事、物と接して創造的な生活をする」多接をすすめている。