かつてはぜいたく病と呼ばれた糖尿病。実はれっきとした生活習慣病だ。その糖尿病の実態が2013年に厚生労働省によって明らかになった。同年発表された「2012年国民健康・栄養調査」は、糖尿病患者とその予備軍の数が2050万人に達している、と指摘している。いわば、国民の5人に1人が糖尿病患者かその予備群になっている格好だ。
糖尿病は、高血糖状態が続く病気で、膵臓(すいぞう)から分泌されるホルモンの一種であるインスリンが深く関わっている。体質的にインスリンの分泌が少ない人や暴飲暴食、メタボ、運動不足など生活習慣の乱れによりインスリンの働きが不足する場合に血糖値が高い状態が続き、体全体の血管に影響を与え、糖尿病を発症する。ただし自覚症状はないため、そのまま放置してしまう場合も少なくない。
進行した糖尿病はさまざまな合併症を引き起こす。三大合併症と呼ばれるのは「糖尿病性神経障害」「糖尿病性網膜症」「糖尿病性腎症」だ。その他にも糖尿病から動脈硬化が進み、心筋梗塞・脳梗塞などを引き起こすこともある。また、がん・アルツハイマー・骨粗鬆(こつそしょう)症、骨折、鬱病、歯周病も糖尿病との関連が指摘されている。
失明の危険を伴ったり、腎臓の機能不全を起こしたりと合併症を伴う病気なのであなどれない。
◆血液検査で早期発見
糖尿病を早期に発見できる方法として血液検査が挙げられる。血液中の血糖を調べる検査は各自治体が住民に対して行っている健康診断にも含まれている。
検査結果が正常値より上の場合と境界線上にいる(いわゆる予備群と呼ばれる人たち)に対してはさらに詳しい検査が勧められる。
「男性65.9%、女性64.3%」
これは糖尿病が強く疑われる人のうち、治療を受けている人の割合だ(2012年国民健康・栄養調査)。せっかく受けた検査の結果は上手に生かす必要がありそうだ。