塩の製造販売の自由化以降、食品売り場の塩のコーナーには、日本各地のみならず、世界各国の塩が並ぶ。塩へのこだわりは、年代が上がるほど高まるという調査結果もある。塩の選び方、使い方を調べた。(村島有紀)
製法での違い
食塩は大きく分けて、海水を原料にした「海塩」▽塩湖水から作った「湖塩」▽天然の岩塩鉱から採掘された「岩塩」-の3種類。国内で作られる塩のほとんどは海塩で、メキシコやオーストラリアで作られた天日塩も多く輸入されている。温泉水から作られた「温泉塩」もある。
2年前、塩事業センター(東京都品川区)が行った「家庭用塩の消費実態に関する調査」では、塩にこだわりが「ある」と答える層は、20代で4割弱だったが、60代以上では7割に上り、年代が上がるにつれ、塩への関心が高まる傾向が見られた。購入時に重視するのは、(1)原産国・原産地(80・3%)(2)価格(71・8%)(3)成分(62・5%)-の順で、2種類以上の塩を使用する割合も年代が上がるにつれて増えた。
味の違いは、塩化ナトリウムの含有率のほか、塩の結晶の大きさ、形の違いからも生じる。結晶はサイコロ状、球状、フレーク状などさまざまで、食感も変化する。同センターの広報担当者は「塩の種類によっては、同じスプーン1杯でも種類によって塩化ナトリウムの含有量が異なる」と話す。