経済産業研究所が11年3月に公表した調査によると、午前8時前に仕事を始める正社員の割合は日本の7.0%に対し、ドイツは46.7%、英国は20.6%。一方、午後5時前に仕事を終える正社員は日本が3.7%に対し、ドイツは51.1%、英国は36.7%となり、日本の正社員は欧州に比べて残業が多いことが裏付けられた。
国内では伊藤忠商事が昨年10月に試験的に実施した「朝型勤務シフト」の結果、残業代は約5%減少。保育所への送迎が楽になるなど「子育てがしやすくなった」といった声も寄せられたという。
同社は5月からこの勤務体制を本格導入。午後8時以降の深夜残業を原則禁止とする一方、午前5~8時の早朝勤務に割増賃金をつけている。ただ、日本で全社的にこうした取り組みを行う企業はわずかだ。
政府は朝型の働き方普及による働き過ぎの防止を労働分野の改革の重要施策と位置づけており、窓口での相談を適正な労働環境確保につなげたい考えだ。