ブリキッでは、苦手な書き取りの代わりにタブレット端末のiPad(アイパッド)で文字を入力する。録音しながらメモを取るアプリ(応用ソフト)や、書類を撮影してデジタル化するアプリなども駆使して苦手な部分を補っている。
知的発達に遅れはないが、小学3年のときに同級生との学力差が生じ、4年から特別支援学級に移った。授業を物足りなく感じるときもあるようだ。
「iPadを学校にも持っていきたい。授業でキュウリを育てている畑を見るだけじゃなく、写真を撮って観察できる。作文の下書きもできる。辞書も使えるので作文を書くときに便利だから」
苦手を補う
LDを持つ子供の存在は、ハリウッドスターのトム・クルーズさんがディスレクシア(読み書き障害)を告白したことなどで日本でも知られるようになった。ブリキッでは黒板の字を書き写すのが難しかったり、聞けば分かるのに読み取れなかったりする小中学生を対象に、勉強の中身ではなく、苦手を補う技術を教える。
学校でつまずき、自信を失う子供もいる。インストラクターの平林ルミさんは「小学3、4年でつまずき始める頃にタブレットを使い始めればすんなり入れるが、他の子供と違う道具を使うのがフェアではないと思う子もいる」と話す。