【江藤詩文の世界鉄道旅】フランス国鉄TGV(1)フランス名物ストのおかげで…思いがけずに高速列車 (2/2ページ)

2014.7.26 18:00

モンパルナス駅にずらりと並んだフランス国鉄TGV

モンパルナス駅にずらりと並んだフランス国鉄TGV【拡大】

  • モンパルナス駅構内。発車直前まで出発するプラットフォームの番号が案内されないから、けっこうスリリングだ
  • モンパルナス駅の当日乗車券販売窓口。英語が通じにくく、係員があまり親切でないのもフランスならではの風景
  • モンパルナス駅にある待合室
  • ボルドー・サン=ジャン駅に到着。機関車を含め車両はフランスのアルストム社製

 午後1時46分発のシャトルバスに乗り込んだものの、パリ市内の渋滞にはまってモンパルナス駅に到着したのは午後3時30分。ストの影響だろうか、次の4時04分発の列車は満席で、4時46分発のTGV8437号ボルドー・サン=ジャン行き2等車乗車券を入手した。順調とは言いがたいが、駅で待つのは苦にならない。

 ホームには、メタリックなボディが顔を揃えてずらりと並んでいる。1989年に世界ではじめて最高時速300キロで営業運転を開始した、世界に名だたる高速列車だ。そう思うと無骨な顔が頼もしく見えてくる。かつてはキュートなオレンジ色にカラーリングされていたそうで、その姿を見られなかったのは残念だ。

 定刻に出発した8437号は、期待に違わずブドウ畑のなかを駆け抜け、午後8時32分。「しょっちゅう遅れる」と言われる路線だが、この日は定刻通りに、まだ明るいボルドー・サン=ジャン駅に到着した。

■取材協力:ボルドーワイン委員会

■江藤詩文(えとう・しふみ) 旅のあるライフスタイルを愛するフリーライター。スローな時間の流れを楽しむ鉄道、その土地の風土や人に育まれた食、歴史に裏打ちされた文化などを体感するラグジュアリーな旅のスタイルを提案。趣味は、旅や食に関する本を集めることと民族衣装によるコスプレ。現在、朝日新聞デジタルで旅コラム「世界美食紀行」を連載中。

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