「本態性振戦」切らずに治す 高齢者に多い原因不明の手の震え (3/3ページ)

2014.8.10 12:06

超音波集束装置を使っての治療前、手が震え、渦巻きや平行線に沿ってうまく線が引けない

超音波集束装置を使っての治療前、手が震え、渦巻きや平行線に沿ってうまく線が引けない【拡大】

  • 治療後は手の震えも治まり、うまく線が引けるようになった(新百合ケ丘総合病院提供)

 本態性振戦は、手足が震える進行性の難病のパーキンソン病と間違えられることが多い。阿部医長は「パーキンソン病は何もしないときに震えるのに対し、本態性振戦は細かい動作で震えが起きる。震えを病気と思わず、病院に行かない人が多いが、パーキンソン病であれば早く治療を始める方がいい」と、震えを軽視しないよう注意を促している。

 【本態性振戦のチェック方法】

 「年のせい」と見過ごされがちな本態性振戦は医療機関で受診しない人が多く、病名もあまり知られていない。特徴は「スプーンや箸を使いづらい」「文字がうまく書けない」「宴席でお酌をするときに震える」「緊張したときに声が震える」「頭が震える」など。

 本態性振戦の可能性があるかどうかのチェックは、渦巻きの線を肘をつかずに内側から外側へなぞってみる。線から大きく外れる場合は要注意。横に引いた平行線の間にもう1本、線を引いたとき、上下の線に当たる場合も注意が必要だ。手が縦に震える人は本態性振戦の可能性がある。

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