【江藤詩文の世界鉄道旅】インディアン・パシフィック鉄道(4)“何もない”赤い大地を…カンガルー探して右往左往 (1/2ページ)

2014.9.7 18:00

夕陽を浴びて赤い大地を駆け抜けるインディアン・パシフィック号。線路はほぼ直線なので、車両を撮影するのはけっこうたいへん

夕陽を浴びて赤い大地を駆け抜けるインディアン・パシフィック号。線路はほぼ直線なので、車両を撮影するのはけっこうたいへん【拡大】

  • 一瞬だけ見ることができた、オレンジと紫の色調が重なった空。この後すぐ、赤い大地は闇に包まれてしまった
  • スパークリングワインを飲みながら、個室でくつろぐひととき。ソファベッドはサイズが大きめで居心地がいい
  • ディナーに登場した「ナラボー平原のカンガルー肉ベーコン巻き マッシュポテト添え」
  • ほんとうは車窓からこういうシーンが見たかった。これはシドニー郊外で見た野生のカンガルーの群れ

 何もすることがない穏やかな昼下がり。キャビンでくつろぎ、車窓をぼうっと眺めていると、えっ…? 突然、窓の下に現れたのは骨。けっこう大きい動物の、まだ風化していない白い骨。

 「あぁ、カンガルーですね」。乗務員のリサは、こともなげに言う。「ブッシュが増えると、カンガルーが現れるんです」。

 車窓からカンガルーを見つけるのは、この旅の目標のひとつ。出現率が高いという夕暮れどきを狙って、カンガルーの姿を探す。

 20両編成のインディアン・パシフィック号は、安全のために、キャビンもダイニングカーもラウンジカーも窓が開かない。唯一窓を開けられるのは、備品や乗客の預け荷物を積んだ倉庫車両だ。「倉庫に行ってくる」。そう言うと、リサもスマホを片手についてきた。生まれも育ちもアデレードの27歳。好奇心旺盛だ。

 左右に開いた小窓をリサと分け合う。“何もない”と名付けられるほどの平原だから、何かにぶつかる心配はないだろうと、大きく身を乗り出す。

意外な場所でカンガルーと“ご対面”

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