【不登校-その時、保護者は】(3)親の会 共感、支え 悩みを分かち合う (3/4ページ)

2014.9.28 17:02

 同じ立場で

 全国不登校新聞社(東京都北区、(電)03・5963・5526)は創刊直後から、読者限定で保護者を対象にしたメーリングリストを運用。親の会のオンライン版としての位置付けだ。参加者は280人に上り、石井志昂(しこう)編集長(32)は「不登校という同じ悩みを持つ人は周囲にいないことが多い。教師や医師は立場が違い、相談時間も限られる。メーリングリストは親の会よりも参加のハードルが低く、つながりを求めて参加する人が増えているようだ」。

 メーリングリストに投稿されるのは学校とのつきあい方や夏休みの過ごし方、オフ会の開催相談や愚痴など具体的な内容ばかり。小児科医など専門家も参加し、必要に応じてアドバイスを送っている。

 インターネット上にも掲示板や悩み相談サイトはあるが、誰からどんな回答が来るのかも分からない。偏見や差別で傷つけられる可能性もある。「メーリングリストは同じ立場の人が集まるクローズな場。だからこそ心をオープンにできるのではないか」(石井編集長)

 不安や無理解に苦しむ保護者が求めているのは「共感」と「支え」だ。石井編集長は「保護者が苦しい状況から脱することは子供が笑顔に近づく一歩になるんです」と話している。

自分を責める必要はない

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