昨年度は国内外から約40万人が訪れ、そのうち外国人は8割近く。国別では中国がトップで約19万人だ。大槻さんは、「外国の方に、日本の風土や伝統に裏打ちされた着物の美しさが受け入れられている証拠だと思います」と語る。
一方で、国内の観光客にも根強い人気を維持している。この日は、鳥取市立稲葉山小学校の6年生約50人が修学旅行で訪れ、機織りを体験。スタッフの指導を受けながら両手、両足を動かして織り進め、ピンクや青、緑色の幅約20センチ、長さ約30センチのテーブルセンターを作った。できあがった作品を手に、「お母さんへのお土産ができた」と大喜び。同校の倉本一弘校長は「子供たちは授業で日本の伝統工芸の歴史を学んでおり、今日は機織りという有意義な実地体験ができました」。
大槻さんは「見て、着て、織って、と着物が体験できる施設を今後も多くの方に利用してもらい、着物の魅力を国内外に発信し続けたい」と話している。
■西陣織会館(電)075・451・9231。年末年始をのぞく毎日、午前9時~午後5時オープン。入館無料。西陣織の衣装や文献などをそろえた史料室や実演コーナー、産地直産ショップ、レストランなどがある。