ファイナンシャルプランナーの綾田亨さんは「麺類などの食料品は買いだめしても置き場所に困る。個人的には食料品や日用品の買いだめは苦労の割には得しないと思う。円安に備えた買い物を強いてあげるとすれば、今後買う予定だった海外製の高級グッズを前倒しで買うぐらいでしょうか」と指摘する。
「米ドルがお薦め」
円安で注目が高まっているのが、銀行の「外貨預金」や証券会社の「外貨MMF(マネー・マネジメント・ファンド)」などの外貨建て投資商品だ。円を米ドルやユーロなど外国のお金で運用する金融商品で、円安が進むと為替レート(円と外貨の両替の価格)による利益が出るためだ。
例えば、1ドル=100円のときに10万円預けたお金が、円安で1ドル=110円になれば11万円に増え、金利は別にして為替レートだけで1万円の利益が出る。
ただ、外貨預金は「預金」といっても預金保険制度の対象外なので、金融機関が破綻した際、普通預金や定期預金のように預けたお金が一定額まで保護されるわけではない。