「老人力」などの著書で知られる芥川賞作家で、前衛芸術家としても活躍した赤瀬川原平(あかせがわ・げんぺい、本名・克彦=かつひこ)氏が26日、敗血症のため、東京都内の病院で亡くなった。77歳だった。葬儀・告別式は近親者で行う。喪主は妻、尚子(なおこ)さん。
昭和12年、横浜市生まれ。兄は直木賞作家の赤瀬川隼氏。武蔵野美術学校(現武蔵野美術大)中退。昭和35年に前衛芸術集団「ネオ・ダダイズム・オルガナイザーズ」を結成。高松次郎さん、中西夏之さんと38年につくった「ハイレッド・センター」では、白衣姿で道路の敷石やマンホールのふたを徹底的に掃除するイベントを手掛けた。20代のころに制作した千円札の模造作品をめぐって通貨模造の罪に問われた「千円札裁判」では有罪判決を受けたが、芸術家らが法廷で支援の論陣を張るなど「芸術裁判」として注目された。