バーヤクラシックⅡ号から小さなボートに乗り換えて水上生活村のターミナル駅のような“浮き島”に移動。そこからさらに小さな手漕ぎボートに乗り換えて村をゆっくりと回った。
海まで出掛けるのが面倒になった漁師がそのまま住みついたのが始まりらしい。ガイドのフォンさんは「昔はバラバラに住んでいたけれど、50年くらい前にブンビエン村という1つの自治体になった。今も50家庭、200~300人の村民がいて水上に小学校もあった」と話す。過去形なのは今年に入って政府が陸上に揚がって生活することを奨励し始めたからだ。学校は閉鎖され住民は半分くらいに減ったそうだ。
税金を払っていないというからその辺りが理由かと思ったが、「政府がバイチャイに家を建ててあげている。子供の勉強や生活のためにです」とフォンさん。水上村自体が観光コースとなり、村民たちはクルーズ船の客を相手にエビやシャコなどの魚介類のほか、菓子や土産物などを販売している。無理に上陸させなくとも、と思うのだが、ここは社会主義国。融通が利かないのだろう。
ちょうどたばこを切らしたのでターミナルにあった売店で購入した。8万ドン(約400円)というベトナムではあり得ない金額を請求され、ひっくり返りそうになるが、ここまで運んできた手間賃を考えれば妥当か。
中学生くらいの売り子だったが、長年学校で習ってきた自分よりも英語を巧みに操り、こちらの「安くして」の懇願を頑として受け付けない。半面、灰皿の場所を教えてくれるなど気が利く一面も。学校いらないかも? (産経デジタル 長浜明宏)
取材協力:ベトナム航空