妊婦にインフルワクチンOK 早産リスク減らす可能性、胎児も守る (2/4ページ)

2014.12.7 17:06

ワクチン接種をためらう妊婦は多いが、インフルエンザワクチンは接種が推奨されている=群馬県伊勢崎市のフクイ産婦人科クリニック(同クリニックの田村正明医師提供)

ワクチン接種をためらう妊婦は多いが、インフルエンザワクチンは接種が推奨されている=群馬県伊勢崎市のフクイ産婦人科クリニック(同クリニックの田村正明医師提供)【拡大】

 なぜ妊婦が重症化するのか、そのメカニズムはよく分かっていないが、妊婦は免疫力が低下する傾向があり、胎児でおなかが圧迫されることで呼吸が制限されることも原因とされる。

 米国では新型インフルエンザによって約60人の妊婦が死亡し、それ以外の人に比べ入院率が4倍高いことが報告されている。日本では亡くなった妊婦はおらず、入院率もそれ以外の人と変わらなかったが、入院した妊婦はそれ以外の人に比べ重症となるケースが多かった。また、妊娠中の感染は、早産となるリスクが高かった。

 中井教授は「これまでの研究で、妊婦の接種は感染リスクを35%減らすことが分かっており、早産リスクを減らす可能性も高い。感染は妊婦にとって大きなリスクで、接種により感染予防や感染したときの重症化予防が期待できる」とし、妊娠週数に関係なく、健康な妊婦には接種を勧める。

妊婦と乳児の双方に利益をもたらす可能性

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。