世界陸上でマラソンと1万メートルの2種目で銅メダルを獲得するなど陸上の長距離選手として華々しい経歴を持つ千葉真子さん。引退後は「楽しく健康に」をモットーに5年先10年先を見据えたランニング指導を行っている。
「楽しく健康に走りましょう!」。ハンドマイクを手に千葉さんが呼びかけた。引退してから8年。スポーツコメンテーターとして活躍する傍らマラソン大会のゲストランナーとして登場したり、自身が主宰する「BEST SMILEランニングクラブ」や企業や学校などの講演活動などで全国を走り回っている。
千葉さんは「驚くほどにランナーが増えましたね」とここ数年のランニングブームを歓迎する一方、「タイム短縮や表彰台など目標を立ててレベルアップしていく中で、半分以上の人が故障を抱えている状況がある」と注意を呼びかける。
「5年後、10年後先を見据えた目標設定をしてほしい。効率の良いランニングフォームや生活改善、身体のケアを徹底することが記録更新への近道になる」とし、仕事で忙しい市民ランナーにゼリータイプのエネルギー補給食品も不規則で、バランス面でも十分ではない食事を摂りがちな、働きつつ、過酷なトレーニングに励む市民ランナーにとって必須アイテムという。
「スポーツをするうえで身体から不足しがちで補給が欠かせないアミノ酸はタンパク質として食事で補うのが一番だが、吸収まで時間がかかってしまい、また消化には身体への負担も大きい」という。