細胞診で「高度病変(HSIL)」だった場合の多くは、組織診でがん細胞が上皮に充満した「CIN3」と判定される。その手前の高度異形成も含めて「CIN3」では子宮頸部のみを切除する「円錐(えんすい)切除」などが必要となる。
国は子宮頸がん検診の受診を推奨しているが、受診率は42・1%と半数以下。植田医師は「早期に発見して適切な処置を続ければ、子宮を摘出せずにすむ場合が多い。検査を受けた上で、治療につなげてもらえれば」と話している。
■ベセスダシステム(細胞診)の検診結果
1.NILM(陰性)
2.ASC-US (意義不明な異型扁平上皮細胞)
3.ASC-H
(HSILを除外できない異型扁平上皮細胞)
4.LSIL(軽度扁平上皮内病変)
5.HSIL(高度扁平上皮内病変)
6.SCC(扁平上皮がん)