【最先端の鬱治療とは(2)】鬱病ではなく双極性II型障害…問診を補強する客観的データ (2/4ページ)

2015.1.27 22:13

新宿メンタルクリニックの川口佑院長

新宿メンタルクリニックの川口佑院長【拡大】

 健常者に比べて初動が鈍く、一度ピークを迎えた健常者の曲線が元の状態に戻る頃にようやくピークを迎えている。下がり方もゆっくりだ。側頭部を見ると、初動はよいものの今度は上がりっ放しの状態。ピークが高すぎるうえ下がるまでに時間がかかり過ぎている。健常者はすでにモードを切り替えたのに、記者はいつまでも課題にとらわれているわけだ。

 「II型障害の波形パターンです。周囲がおかしいと思うほどのハイテンションではなくても、自分の中で調子の良い悪いがあるのではないですか。一日単位で見ても朝が一番ダメで夜にかけてエンジンがかかるという感覚があるはず。循環気質といってもともと組み込まれた脳の神経細胞のパターンなので変えることができないものです」

 突然の宣告に戸惑ったがすっきりした部分もある。鬱という診断に違和感があったからだ。休職から1カ月半しか経過していないのに復職時には食欲も戻り、仕事への意欲もそれなりに沸いていた。休職中の後半には「実は休みたいだけの詐病だったのではないか」と自己嫌悪に陥ることもあった。

 II型障害の症状に思い当たることは多かった。朝は頭も体も重く使い物にならないことが多い一方、夕方から深夜にかけての方が仕事がはかどったりする。徹夜も平気な方だ。楽しみにしていたことでも当日の朝には行動を起こすのが億劫になる。生まれついての怠け者だと思っていたのだが。

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