誤診が多いことも問題だ。鬱病に必要なのは気分を上げる抗鬱剤。一方、II型障害には反動による落ち込みを防ぐため、ハイテンションになるのを防ぐ安定剤も必要になる。「難治性鬱病の人はほとんどがII型障害といっていい。自分の性格だと長い間思っていたことで心理的な歪みもかなり出てきます」
診断に加えて投薬の難しさも。問診だけに頼った精神医療に不安が生じてくる。1年前にかかったメンタルクリニックの名誉のために記すが、「薬にはなるべく頼りたくない」という希望を汲んで、いたずらに薬を増量せず合う合わないを慎重に判断しながら治療を進めてくれたことに深く感謝している。このような一文を入れるところがII型障害の特徴か。
「FDA(米食品医薬品局)が認可した磁気による治療があります。カウンセリングも併せて実施することがとても重要ですが投薬はしません。説明しましょうか?」。川口院長が提案に記者の目がゆっくりと輝き始めた。
=【最先端の鬱治療とは(3)】は2月掲載予定。