◎読書感覚の違いは自分の成長の証し
20~30代の方にとっては、経営の本はまだ難しく感じるかもしれません。それでも私は若いうちに一度読んでおくことをお勧めします。40~50代になって、その読書経験が必ず役に立ちますし、その時になって読み返してみると、また違う視点で学べることがある。
私も20代の時に読んだ名著を50代の時に何冊も読み返しましたが、いずれも全く違う印象を受け、驚きました。その違いは、人間への理解の深まり、つまり自分が成長した証しということでしょう。
◎雑誌を読んで人間の存在を理解
私は常々、「プアなイノベーション」より、優れたものの「ピュアなイミテーション」を提唱しています。私自身もそうです。佐々木常夫という人間は、これまで読んできた本を真似して出来上がっているといっても過言ではありません。
あとは雑誌もよく読みます。特に週刊文春・新潮・ポスト・現代の4誌には必ず目を通しています。週刊誌は、世の中にはいろいろな人がいること、いろいろなことが起きることを教えてくれます。人間の存在を理解するのに、これほど役立つものはありません。
名著に加え、雑誌から情報を得ることも、より良き成長のためには欠かせないことだと思います。