ポーラ・オルビスホールディングスの昨年の株主総会の様子。株主優待商品の紹介コーナーをチェックする株主は多い【拡大】
生活の幅広がる
自社製品では、市販していない特別な製品を出す企業もあり、株主でなければ手に入らないことから人気が高い。地方に本社を置く企業の中には、地元の特産品などを優待として提供するところもある。
桐谷さんは「少額投資でももらえて、農業と同じように決まった時期に“収穫”がある」と利点を説明。自身が銘柄を選ぶ基準は優待と配当金を合わせた利回りが年4%以上。好きな優待は、映画鑑賞や居酒屋の食事券だ。
当初はあまり映画に興味のなかった桐谷さんだが、映画はポイント制のため換金できない。対象の映画を見るようになり、映画鑑賞が趣味になった。食事券は実質利回りの高い企業が多いうえ、使用期限があるため、知人にごちそうしたり普段は行かない店で食べたりと生活の幅を広げることにつながった。
「株価の値上がりを狙って投資していたときは、上がっても下がってもハラハラドキドキして日常生活に影響が出た。でも、優待目的ならおいしいものを食べたり新しい体験をしたり、安心して楽しめる」と話している。