列は隣の建物につながっている。側面に大きく窓を開けた倉庫のような建物の入り口上部にはスカイブルーで描かれた瓶のシルエット。2015年2月に開店した米国の「Blue Bottle Coffee」(ブルーボトル)の海外1号店である。
創業者でCEO(最高経営責任者)は元クラリネット奏者のジェームス・フリーマン氏。19歳のときに訪れた日本で、店主が豆を選んで、自分の手でドリップする喫茶店のコーヒーに出合い、大きな影響を受けた。
演奏家の道をあきらめ、2002年にこだわりの豆を1カップずつ丁寧に淹れて出す新しいコーヒー会社をサンフランシスコ近郊のオークランド市で創業したところ、ツイッターやインスタグラム、グーグルの関係者などシリコンバレーの投資家が注目。4570万ドルを超す資金が集まったという。
2階建の建物の敷地面積は約240平方メートル。2階はオフィスで、1階部分が巨大な焙煎機が鎮座する店舗兼コーヒーの焙煎エリアだ。ブレンドのほか、産地や生産方法にこだわった豆を使う「シングルオリジン」コーヒーが売りだ。