豆は毎日店舗内で焙煎し、48時間以内に使用。値段はブレンドが1杯450円と安くはない。オーダーを終えた客はブルーのシャツに黒いエプロンをかけたバリスタたちが挽き立ての豆を順番にドリップで入れてくれるのを眺めながらしばらく待つ。手渡された1杯は芳しく苦みのない軽やかな味だった。
下町の空気が後押し
19世紀末に真空パックの発明でコーヒー豆の大量生産が可能になると、コーヒーは世界中で身近な存在になった。これが第1の波。だが、1987年、シアトルの焙煎会社・スターバックスが深煎りで苦みのある濃厚なコーヒー店をマニュアル化して展開すると、市場は瞬く間に「シアトル系コーヒー」に席巻される。これが第2の波だ。産地にこだわったフレッシュな豆を浅煎りで提供するブルーボトルのようなコーヒーは「第3の波」(サードウェーブ)と呼ばれている。
しかし、清澄白河の“サードウェーブ”はブルーボトルだけではない。同店から徒歩1分もしない至近距離には2013年にオープンした焙煎所兼コーヒースタンドの「アライズ コーヒー ロースターズ」がある。2014年には近所に姉妹店の「アライズ コーヒー エンタングル」も開店した。